「歳をとれば歯は悪くなるもの」
そう思っているのは、日本人だけです。
「歯磨きをしていても、歳を取れば歯は悪くなり、入れ歯が当たり前。」そう思っていませんか?
実は、スウェーデンでは、入れ歯を使わない高齢者がたくさんいらっしゃいます。
それに対し日本では、約半数の高齢者が入れ歯を使っています。
どちらも同じ高齢化社会の国ですが、この違いはいったいなんでしょうか。
多くの北欧人が、自分の歯を長く保っているのはなぜでしょう?
それは、歯医者に行く理由が違うからです。
多くの日本人は、歯が痛くなったら歯医者に行きます。
いわば、歯科は、「悪くなったら見てもらう所」です。
しかし、スウェーデンなど北欧の国々では、予防のために歯医者へ行くのです。
つまり、「悪くならない様に見てもらう所」です。
この理由の違いが、高齢者の歯の残存数に大きさ差を生んでいるのです。
「治療のため」ではなく、「予防のため」に
近年では、8020運動など、歯の予防ケアに対する意識が高まりつつあります。
しかし、定期的に歯の状態見てもらうために通う日本人が少ないのが現状です。
歯が痛くなってから歯医者に行く、という方ばかりです。
しかし、いくつになっても自分の歯を保つには、日常的なブラッシングはもちろん、定期的に健診を受けていただくことが大切です。
定期的に健診を受けることで、磨きにくい部分のプラークや歯ブラシでは取れない歯石の除去や、フッ素塗布を行う事で虫歯・歯周病や、虫歯・歯周病の早期発見と早めの対処が行えるほか、磨き残しの多い所などホームケアで注意すべき点が
わかり、今後のホームケアもより注意しながらケアが行えるようになります。
定期的に健診を受けることは「いくつになっても自信の歯を保つ」一歩であり、とても重要なことです。
PMTCとは
PMTCとは、歯科医師または歯科衛生士が特殊な機器を用いて行うプロのクリーニングのことをいいます。
ホームケアでは手が届きにくい歯と歯の間や歯ぐきのキワ、噛み合わせ面の溝まで、
徹底的にプラーク、バイオフィルムを除去します。
Step.1患者さんのお口環境の経過と問診
虫歯や歯周病など、お口に異常がないかどうかをチェックします。
Step.2エアーブラシでプラーク除去
専用器具で、普段の歯みがきでは取りきれない細部まで除去・洗浄します。
Step.3フッ化物配合研磨剤を塗布
数種類のフッ化物配合研磨剤を使用することで、無駄の少ない研磨を効率よく行うことができます。
Step.4歯間・舌側・頬側・咬合面・歯面の清掃と研磨
歯面や歯肉を傷つけることなく効率よくPMTCを行うために、あらゆる道具と器材を使いこなします。
Step.5口腔内の洗浄
歯肉や歯周ポケット内に研磨剤が残っていないか、十分に洗浄します。
Step.6エナメル質補給歯磨剤塗布
ムシ歯・歯周病・知覚過敏を予防するナノ粒子ハイドロキシアパタイト配合の歯磨剤塗布することで、ミクロの傷を埋めてエナメル質の修復効果があります。
Step.7フッ化物の塗布
ムシ歯・歯周病・知覚過敏を予防として、フッ化物を塗布します。